【体験記】hyper-VでWindows PEとWindowsでファイルをやり取り方法を探る

【体験記】Hyper-VでWindows PEとWindowsでファイルをやり取りする方法を探る Windows
【体験記】Hyper-VでWindows PEとWindowsでファイルをやり取りする方法を探る
この記事は次のような人におすすめ

・ファイルをhyper-Vの仮想環境のWindows PEと共有したい人
・Hyper-vの仮想環境のWindows PEで作成したファイルをWindowsに共有したい人

やりたいことのイメージは下記の画像です。

ファイルAをWindowsとWindows上のHyper-vの仮想環境に構築したWindows PEで共有するときのイメージ
WindowsとHyper-vを介したWidows PEとのファイルA共有のイメージ図

以下の記事でHyper-vでWindows PEを起動できる方法を紹介していますので、上記状態を作成したい人は参照してください。

本記事では”Windows”はHyper-vを動かしているOSのことを指します。また、”Windows PE”はWindowsのHyper-vで仮想環境上で動いているものを指します。

Microsoftの以下の記事を読んで、セッションの拡張を使用してファイルAを共有しようと思いました。

Windows 仮装マシンとのデバイスの共有
Hyper-V 仮想マシンとの間でデバイス (USB、オーディオ、マイク、マウントされたドライブ) を共有する手順を説明します

しかし、拡張セッションはグレーアウトしてました。これではファイルを共有できません。

仮想マシンのWindows PEで拡張セッションがグレーアウトしている状態
仮想マシンのWindows PEで拡張セッションの状態

このように拡張セッションがグレーアウトしているようなWindows PEの仮想環境に対して、Windowsからファイルを共有する方法を模索していきます。

WindowsとHyper-V上のWindows PEでファイルの共有

Windows上での事前準備とHyper-v上のWindows PEで実施する手順の2つに分かれます。まずは、Windows上で実施する事前準備から行ってください。

Windows上での事前準備

Windows上で行う事前準備について紹介します。

まずは共有したいフォルダを右クリックします。
“プロパティ”を選択してください。

今回はDドライブにあるShare\testというフォルダで試してみます。

フォルダを右クリックして"プロパティ"を表示させた画面
フォルダを右クリックしたとき

共有タブの”共有”ボタンを選択します。

testフォルダのプロパティの共有タブの共有ボタンの画像
共有タブの共有ボタン

共有する相手として”Everyone”を追加します。アクセス許可のレベルはWindows PEにアクセスさせたい許可のレベルを設定します。

今回は”読み取り”とします。

Everyoneを読み取り専用として共有する相手に追加
Everyoneを共有に追加

次にスタートメニューにcmdと入力してコマンドプロンプトを起動します。

スタートメニューからcmdを入力してコマンドプロンプトの起動
コマンドプロンプトの起動

以下のipconfigコマンドを実施してネットワークの設定を確認します。

ipconfig

“イーサネット アダプター vEthernet (Default Switch):” もしくは “Wireless LAN adapter Wi-Fi”の”IPv4 アドレス”に記載されている”192.168.0.10″のように記載されている値 (環境によって値は変わります) を確認します。

ipconfigで確認したIPv4アドレスの値は後ほど使用します。

vEthernetもしくはWLANのIPv4アドレスの確認方法
ipconfigでIPv4アドレスの確認

Hyper-V上のWindows PEでの作業

次にスタートメニューからhyper-V マネージャーを起動してください。

スタートメニューからHyper-Vマネージャーの起動
Hyper-Vマネージャーの起動

Hyper-V上で実行するためのWindows PE作成方法は以下を参照してください。

Hyper-V上でのWindows PEの選択画面
仮想環境のWindows PE

Hyper-Vの仮想環境のWindows PEを起動してきました。

Hyper-Vから起動してきたWindows PE
起動した仮想環境のWindows PE

Windows上の共有フォルダへアクセスする方法を探ります。
共有フォルダにドライブレターを割り当ててみます。

以下のコマンドを使用してAドライブに割り当てます。
先ほどWindows上でipconfigで取得した”IPv4 アドレス”に記載されていた値を使用します。
今回はIPv4 アドレスを192.168.0.10、共有されているフォルダをD:\Share\testを例とします。

net use a: \\192.168.0.10\Share\test

ユーザー名とパスワードを要求されたらWindowsのログインで使用しているユーザー名とパスワードを入力してください。

Windows上のフォルダに共有ドライブを割り当て
Windowsへ共有ドライブの割り当て

Aドライブに移動してフォルダの中身を確認してみましょう。

A:
dir /a

共有したフォルダの中身を確認
フォルダの中身を確認

Windows上で保存しておいたファイルが確認できました。

FAQ

Q
net useに失敗するとき
A

pingコマンドでIPv4 アドレスが合っている確認してみてください。

以下のようにpingコマンドを打ってみてどのような応答があるか確認してください。
例ではIPv4アドレスが192.168.0.10の場合で試しています。

ping 192.168.0.10

以下がIPv4アドレスが間違っているときです。
ipconfigコマンドからやり直してみてください。

Pingで応答が返ってこずIPv4アドレスが間違っているとき
IPv4アドレスが間違っているとき

以下がIPv4アドレスが合っているときです。
IPv4アドレスは間違っていないので、共有の設定などを確認してみてください。

Pingで応答が返ってきてIPv4アドレスが合っているとき
IPv4アドレスが合っているとき

コメント

タイトルとURLをコピーしました