・ファイルをhyper-Vの仮想環境のWindows PEと共有したい人
・Hyper-vの仮想環境のWindows PEで作成したファイルをWindowsに共有したい人
やりたいことのイメージは下記の画像です。
![ファイルAをWindowsとWindows上のHyper-vの仮想環境に構築したWindows PEで共有するときのイメージ](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2023/12/summary.png)
以下の記事でHyper-vでWindows PEを起動できる方法を紹介していますので、上記状態を作成したい人は参照してください。
本記事では”Windows”はHyper-vを動かしているOSのことを指します。また、”Windows PE”はWindowsのHyper-vで仮想環境上で動いているものを指します。
Microsoftの以下の記事を読んで、セッションの拡張を使用してファイルAを共有しようと思いました。
![](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/62becbf9e66edbd7a674a2191e28faef.png)
しかし、拡張セッションはグレーアウトしてました。これではファイルを共有できません。
![仮想マシンのWindows PEで拡張セッションがグレーアウトしている状態](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/04/GrayoutImage.png)
このように拡張セッションがグレーアウトしているようなWindows PEの仮想環境に対して、Windowsからファイルを共有する方法を模索していきます。
WindowsとHyper-V上のWindows PEでファイルの共有
Windows上での事前準備とHyper-v上のWindows PEで実施する手順の2つに分かれます。まずは、Windows上で実施する事前準備から行ってください。
Windows上での事前準備
Windows上で行う事前準備について紹介します。
まずは共有したいフォルダを右クリックします。
“プロパティ”を選択してください。
今回はDドライブにあるShare\testというフォルダで試してみます。
![フォルダを右クリックして"プロパティ"を表示させた画面](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-1.png)
共有タブの”共有”ボタンを選択します。
![testフォルダのプロパティの共有タブの共有ボタンの画像](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-2.png)
共有する相手として”Everyone”を追加します。アクセス許可のレベルはWindows PEにアクセスさせたい許可のレベルを設定します。
今回は”読み取り”とします。
![Everyoneを読み取り専用として共有する相手に追加](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-3.png)
次にスタートメニューにcmdと入力してコマンドプロンプトを起動します。
![スタートメニューからcmdを入力してコマンドプロンプトの起動](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-4.png)
以下のipconfigコマンドを実施してネットワークの設定を確認します。
ipconfig
“イーサネット アダプター vEthernet (Default Switch):” もしくは “Wireless LAN adapter Wi-Fi”の”IPv4 アドレス”に記載されている”192.168.0.10″のように記載されている値 (環境によって値は変わります) を確認します。
ipconfigで確認したIPv4アドレスの値は後ほど使用します。
![vEthernetもしくはWLANのIPv4アドレスの確認方法](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-5.png)
Hyper-V上のWindows PEでの作業
次にスタートメニューからhyper-V マネージャーを起動してください。
![スタートメニューからHyper-Vマネージャーの起動](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-6.png)
Hyper-V上で実行するためのWindows PE作成方法は以下を参照してください。
![Hyper-V上でのWindows PEの選択画面](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-7.png)
Hyper-Vの仮想環境のWindows PEを起動してきました。
![Hyper-Vから起動してきたWindows PE](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-14-1024x870.png)
Windows上の共有フォルダへアクセスする方法を探ります。
共有フォルダにドライブレターを割り当ててみます。
以下のコマンドを使用してAドライブに割り当てます。
先ほどWindows上でipconfigで取得した”IPv4 アドレス”に記載されていた値を使用します。
今回はIPv4 アドレスを192.168.0.10、共有されているフォルダをD:\Share\testを例とします。
net use a: \\192.168.0.10\Share\test
ユーザー名とパスワードを要求されたらWindowsのログインで使用しているユーザー名とパスワードを入力してください。
![Windows上のフォルダに共有ドライブを割り当て](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-9.png)
Aドライブに移動してフォルダの中身を確認してみましょう。
A:
dir /a
![共有したフォルダの中身を確認](https://kgm-info.com/wp-content/uploads/2024/01/image-10.png)
Windows上で保存しておいたファイルが確認できました。
FAQ
- Qnet useに失敗するとき
- A
pingコマンドでIPv4 アドレスが合っている確認してみてください。
以下のようにpingコマンドを打ってみてどのような応答があるか確認してください。
例ではIPv4アドレスが192.168.0.10の場合で試しています。ping 192.168.0.10
以下がIPv4アドレスが間違っているときです。
ipconfigコマンドからやり直してみてください。IPv4アドレスが間違っているとき 以下がIPv4アドレスが合っているときです。
IPv4アドレスは間違っていないので、共有の設定などを確認してみてください。IPv4アドレスが合っているとき
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