Windows ADKを使用したWindows PE (WinPE) の作成方法【Windows 10 / Windows 11】

Windows ADKを使用したWindows PE (WinPE) の作成方法 Windows
Windows ADKを使用したWindows PE (WinPE) の作成方法
この記事は次のような人におすすめ!

・Windows PEを作成したい人
・USBメモリやisoファイルのWindows PE起動メディアを作りたい人
・Windows PEをカスタマイズしたい人

Windows PEとは

Windows PE (Preinstallation Environment) は、Microsoftが開発した特別なオペレーティングシステム環境です。Windows PEは、コンピューターのプレインストール段階で使用される軽量なWindows環境であり、システムのデプロイメントやリカバリー、設定、メンテナンス、トラブルシューティングなど、さまざまなタスクに役立つツールと環境を提供します。

しかし、クリックなどをして操作するGraphical User Interface (GUI) ではなく、コマンドライン上で操作をするCharacter User Interface (CUI)となります。そのため、すべての操作はコマンドラインを使用して行います。

Windows PEの主な特徴や機能は以下の通りです。

  • プレインストール環境
    Windows PEは、新しいコンピューターシステムにWindowsオペレーティングシステムを導入する前に使用されます。これにより、ハードドライブのフォーマット、パーティションの設定、オペレーティングシステムのインストールなどのプロセスを行うための環境が提供されます。
  • リカバリーとトラブルシューティング
    Windows PEは、システムのトラブルシューティングや回復作業にも使用されます。例えば、起動しないWindowsの修復、ウイルススキャン、システムファイルの修復、バックアップおよびリストアなどが可能です。
  • カスタムツールの実行
    システム管理者は、Windows PE環境でカスタムスクリプトやツールを実行できます。これは、ネットワーク設定、ドライバの追加、ソフトウェアのインストール、データのコピーなど、さまざまな管理タスクを自動化するのに便利です。
  • セキュアブート
    Windows PEは、セキュアブート環境を提供し、セキュリティ要件を満たすために使用できます。これは、悪意のあるソフトウェアや変更からシステムを保護するために重要です。
  • ライブCD/USB
    Windows PEはCD/DVDまたはUSBメモリに配置でき、ブータブルなメディアとして使用できます。これにより、物理メディアまたはネットワークから起動して、必要なタスクを実行できます。

Windows PEはWindowsのバージョンに合わせて更新され、機能が向上しています。システム管理者、テクニシャン、およびエンドユーザーにとって、Windowsの導入、メンテナンス、およびトラブルシューティングの際に非常に重要なツールの一つとなっています。

WinPEを作成するための準備

WinPEを作成するためにはWindows Assessment and Deployment Kit (Windows ADK)をダウンロード,インストールして作成します。

ADKのダウンロード

MicrosoftのWebサイトから「Windows ADK」および「Windows ADK 用の Windows PE アドオン」をダウンロードします.

Windows ADK のダウンロードとインストール
Windows ADK をダウンロードしてインストールする方法を説明します

「Windows ADK」はadksetup.exe,「Windows ADK 用の Windows PE アドオン」はadkwinpesetup.exeとしてダウンロードできます.

ADKのインストール

Windows ADKのインストール

adksetup.exe を実行してADKのインストール場所を指定して「次へ(N)」を選択します.

ADK 場所の指定
Windows アセスメント&デプロイメントキット 場所の指定

Windows きっと プライバシー としてMicrosoftにWindows キットの匿名の使用状況データを送信するかを選択し,「次へ(N)」を押します.

ADKキットプライバシー
Windows アセスメント&デプロイメントキット Windowsキットプライバシー

使用許諾契約を確認し,「同意する(A)」を選択します.

ADK 使用許諾契約
Windows アセスメント&デプロイメントキット 使用許諾契約

初期設定のチェックボックスで問題ありません.管理者権限が必要になります.

ADK 機能の選択
Windows アセスメント&デプロイメントキット 機能の選択

下記が機能のインストール中の画面です.

ADK 機能のプログレス中
Windows アセスメント&デプロイメントキット 機能のプログレス中

インストールが完了すると,下記の画面が表示されるので,「閉じる(C)」を押します.

ADK 完了画面
Windows アセスメント&デプロイメントキット 完了画面

Windows ADK 用の Windows PE アドオン のインストール

以前まではADKにWindows PE アドオンが含まれていましたが,最近は Windows PE のアドオンをインストールしなければいけません.

adkwinpesetup.exeを実行して,インストール場所を選択して「Next」を押します.

ADK PE 場所の指定
Windows アセスメント&デプロイメントキット Windows Preinstallation Environment アドオン 場所の指定

Windows Kits Privacyとして,Microsoftに使用状況のデータを送信するかを選択して,「Next」を押します.

ADK PE プライバシー
Windows アセスメント&デプロイメントキット Windows Preinstallation Environment アドオン プライバシー

License Agreementの内容を確認し,「Accept」を選択します.

ADK PE 使用許諾契約
Windows アセスメント&デプロイメントキット Windows Preinstallation Environment アドオン 使用許諾契約

「Windows Preinstallation Environment (Windows PE)」にチェックが付いていることを確認して,「Install」を選択します.実行するには管理者権限が必要になります.

ADK PE の選択
Windows アセスメント&デプロイメントキット Windows Preinstallation Environment アドオン 選択

インストール中は下記の画面が表示されます.

ADK PE プログレス中
Windows アセスメント&デプロイメントキット Windows Preinstallation Environment アドオン プログレス中

下記の画面が表示されたらインストール完了です.

ADK PE 完了画面
Windows アセスメント&デプロイメントキット Windows Preinstallation Environment アドオン 完了画面

これで準備完了です.続いてWinPEを作るフェーズに移りましょう.

WinPEの作成

スタートメニューにある「展開およびイメージング ツール環境」を「管理者として実行」をします.

[Windows 10の場合]ツールの起動
[Windows 10の場合]ツールの起動
[Windows 11の場合]ツールの起動
[Windows 11の場合]ツールの起動

下記のようなコマンドプロンプトが立ち上がります.

展開およびイメージングツール環境のプロンプト
展開およびイメージングツール環境のプロンプト

下記のコマンドを用いてWinPEのファイル類をコピーしてきます.

copype amd64 c:\WindowsPE_amd64

PEのコピー
Windows PEのコピー

コピーが完了すると下記のような構成でフォルダが作成されます.

[Windows 10の場合]PEのコピー完了画面
[Windows 10の場合]Windows PEコピー完了後のエクスプローラー
[Windows 11の場合]PEのコピー完了画面
[Windows 11の場合]Windows PEコピー完了後のエクスプローラー

WinPEのカスタマイズ

WinPEにドライバーやパッケージなどの適用,初回に実行するプログラムの設定をする場合にカスタマイズを行います.下記のコマンドを用いてboot.wimをマウントします.

Dism /mount-image /ImageFile:C:\WindowsPE_amd64\media\sources\boot.wim /Index:1 /MountDir:C:\WindowsPE_amd64\mount

PE wimのマウント
Windows PEのwimのマウント

C:\WindowsPE_amd64\mount 内にファイルがマウントされているので,行いたいカスタマイズをします.カスタマイズ後,下記のコマンドでコミットしてマウントを解除します.

Dism /Unmount-Image /MountDir:C:\WindowsPE_amd64\mount /Commit

PE wimのマウント解除
Windows PEのwimのマウントの解除

【作成】WinPEがブートするUSBストレージ

USBストレージを挿入し,下記のコマンドを実行してUSBストレージをWinPEブートメディアにできます(USBストレージがDドライブに割り当たった場合のコマンド).

MakeWinPEMedia /UFD C:\WindowsPE_amd64 D:

PE起動USBストレージ作成コマンド
Windows PE起動のUSBストレージ作成コマンド

【作成】WinPEがブートするisoファイル

isoファイルはDVDメディアへ焼いたりイメージファイルをマウントできる仮想光学ドライブで使用したりできます.下記のコマンドを実行するとisoファイルを出力できます.

MakeWinPEMedia /ISO C:\WindowsPE_amd64 C:\WindowsPE_amd64\WindowsPE_amd64.iso

PEブートisoファイルを作るコマンド
Windows PEがブートするisoファイルを作るコマンド

C:\WindowsPE_amd64 内にWindowsPE_amd64.isoが出力されます.

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